High-harmonic generation by electric polarization, spin current, and magnetization


池田です。新しい論文をarXivにアップロードしました。
磁性体での高次高調波発生についての理論研究です。

近年、固体からの高次高調波発生の研究が盛んに行われています。主な舞台は、半導体や超伝導体などで、電子の移動に伴う電流がその発生源です。それに対して、我々は電子の移動が無い、磁性体からの高調波発生と高調波スピン流を調べました。電気磁気効果によって発生する機構、静磁場によって第二高調波を制御する方法などを提案しました。

磁性体の場合は光の周波数は必然的にテラヘルツやギガヘルツになり、必要な光の強度がどの程度かということが重要になります。この見積りを行って、現代のテクノロジーでぎりぎり可能だろうという結論を導きました。

この研究は茨城大の佐藤さんとの共同研究です。スピン系のことが色々勉強になって楽しかったです。良かったらご覧下さい!

Tatsuhiko N. Ikeda, Masahiro Sato
High-harmonic generation by electric polarization, spin current, and magnetization
arXiv:1910.00146

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