Multivalley Free Energy Landscape and the Origin of Stripe and Quasi-Stripe CDW Structures in Monolayer MX2 Compounds

池田です。新しい論文が出版されました!

遷移金属ダイカルコゲナイドは層状の物質で、様々な電荷密度波(CDW)状態に相転移します。平衡状態として存在するいくつかのCDW状態を再現するランダウ理論は、斯波先生らによって発展させられて来ましたが、準安定状態として現れる(準)ストライプCDWについては完全には理解されていませんでした。今回我々は、斯波先生らのランダウ理論を詳細に再検討した結果、(準)ストライプCDWが実はこの理論に内包されていることを発見しました。

この研究は北大の丹田研究室(実験)との共同研究で、実験に関することも色々と勉強になりました。主に対称性だけで決まるランダウ理論が豊かな構造を持つのがちょっとおもしろいです。あと、今まで理想化されまくったモデルをやってきた自分としては、すごく物質寄りの研究をして、いい思い出&勉強になりました。

ぜひご覧ください!

K. Nakatsugawa, S. Tanda, and Tatsuhiko N. Ikeda
Multivalley Free Energy Landscape and the Origin of Stripe and Quasi-Stripe CDW Structures in Monolayer MX2 Compounds
Sci Rep 10, 1239 (2020)

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